タイでのプエラリアの歴史

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古文書の発見によってプエラリアが脚光を浴びる

プエラリアはタイ北部のミャンマーとの国境付近に原生していたと言われています。
プエラリアは、ガウクルアと呼ばれタイ北部の山岳地帯で生活するモン族は、1000年以上前からプエラリア(ガウクルア)を万能薬として常食していたと言われています。
1920年頃にミャンマーのブーカムというかつての首都にある寺院の改装時に古文書が発見されました。
古文書には「プエラリアを食す文化のある地域の女性は、高齢になっても健康的で美しかった」という趣旨の内容が記載されていました。
1930年代には、古文書の内容が英訳され、世界的にプエラリアの研究が始まるきっかけとなります。

タイでプエラリアの研究が始まったのは?

1952年にタイで最も古い歴史と権威があるチュラロンコン大学の薬学部の教授グループが最初にプエラリアの研究を始めました。
1998年にチュラロンコン大学のウィチャイ・チャーチワサー准教授が「プエラリアには女性の胸を豊かにする効果がある」と発表しました。
2000年にはチュラロンコン大学と千葉大学との共同研究でプエラリア・ミリフィカから9種類のイソフラボン類が検出されたという研究結果があります。
このような研究結果を経て世界中で多くのプエラリアのサプリメントが開発されることになります。

プエラリアが輸出禁止に?

タイ政府は1999年に希少であるプエラリアを保護植物に認定し、プエラリアの原料を輸出禁止にしています。
タイでのプエラリアの輸出制限は厳しく、原料は全面的に輸出禁止になっており加工品しか輸出できません。
また、加工したプエラリアも誰でも輸出できるわけではなくタイ政府の許可を受けたものしか輸出できないようになっています。
タイにおいて輸出が許可されたプエラリアの加工品には正式輸出許可番号が与えられます。
この正式輸出許可番号は良質なプエラリアかどうかを見極めるひとつの判断基準です。

プエラリアはタイでも希少?

プエラリアはタイ原産の植物ですから、タイでは多くのプエラリアが栽培されているようなイメージを持つかもしれませんが、現状プエラリアはタイでも希少な植物です。
タイでは、一般的にプエラリアの所持や販売が禁止されていてプエラリアの所持や販売をするためには許可が必要であるからです。
現在、プエラリアが大量に栽培されているのは、一部の民間企業、カセサート大学の農場、カセサート大学の研究チームの農場しかありません。

まとめ

タイのモン族やミャンマーで発見された古文書がきっかけになってプエラリアの研究が始まり、今ではプエラリアの効果や効果のメカニズムもかなり解明されています。
歴史的な背景を見てもプエラリアにはエストロゲン活性作用があると言えます。

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