プエラリアで不妊症になる?

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不妊症とは

不妊症とは妊娠を希望して一定期間性行為を行なっているのに妊娠しない状態のことです。
不妊症の原因として女性ホルモンバランスの乱れがあります。

不妊症と女性ホルモンの関係

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。
どちらも妊娠に深い関わりがあります。
エストロゲンは、

など妊娠の準備をする働きをします。
プロゲステロンは、

など妊娠を維持するための働きをします。
生理周期においてエストロゲンは生理前から卵胞期にかけて徐々に分泌量が増加し、排卵時にピークに達してその後は徐々に減少します。
プロゲステロンは、排卵後に分泌量が増加して排卵後1週間程度でピークを迎えてその後は減少していきます。
このようなエストロゲンとプロゲステロンの微妙なホルモンバランスによって妊娠しやすい体、妊娠を継続しやすい体が作られています。

プエラリアの過剰摂取によってホルモンバランスが崩れると・・

プエラリアに含まれる植物性エストロゲンは、エストロゲンと構造が似ているためレセプターと呼ばれるエストロゲン受容体と結合することができます。
このような作用によってプエラリアにはエストロゲン様作用があるわけですが、過剰摂取などによって本来の女性ホルモンバランスを崩してしまう危険性があります。
女性ホルモンバランスが崩れることで妊娠しにくい体、不妊症になる危険性があるわけです。
プエラリアと不妊症の因果関係は医学的には証明されていませんが、興味深い動物実験の結果があります。
サルを検体にした動物実験でプエラリアを10mg〜100mg投与したところ月経周期が延長し1000mg投与した場合には月経が停止したという結果になったようです。
この結果からプエラリアには排卵を抑制する作用がある可能性が考えられます。

プエラリアを飲んで不妊症にならないためには

過剰摂取はダメ

プエラリアの過剰摂取は、女性ホルモンバランスを崩す原因です。
プエラリアは、原産国タイでは1日の上限摂取量は100mgに制限されています。
それほど強いサプリメントであるということです。
過剰摂取は絶対に控えてください。

飲む時期に気をつける

プエラリアは生理後から生理予定日の1週間前まで飲むことが効果的で副作用も出にくいです。
生理中はホルモンバランスが大きく変動する時期ですから、そのような時期に外部からプエラリアのようなホルモンに影響を与えるサプリメントを摂取することで女性ホルモンバランスを崩す危険性が高くなります。

まとめ

プエラリアが不妊症になるという医学的な証明はありませんが、

などから不妊の原因となる可能性がないとは言い切れません。
飲む時期や摂取量に注意することで女性ホルモンバランスを崩すリスクは軽減できますが、妊活中の方は念のため摂取を控えた方が良いかもしれません。

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