プエラリアと甲状腺の関係性

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甲状腺とは?

プエラリアの摂取を控えた方が良い人の中に、甲状腺に異常がある人があります。
甲状腺とは、のどぼどけの下にある小さな臓器です。
新陳代謝を調整する甲状腺ホルモンを作っています。
甲状腺の病気として挙げられるものは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病や、甲状腺ホルモンの分泌が低下する橋本病などがあります。

甲状腺と女性ホルモンの関係

甲状腺の異常や甲状腺の病気は女性がなりやすいと言われています。
甲状腺機能障害の中には女性ホルモンエストロゲンが関わっているものがあります。
傾向としては、エストロゲンが優位の状態になると甲状腺ホルモンの機能低下を引き起こすことが多いようです。
その理由は、エストロゲンと甲状腺ホルモンはレセプター(受容体:ホルモンは受容体と結合することで働く) が共有であるため、エストロゲンが過剰に分泌されている時は甲状腺ホルモンの機能が低下するからであると言われています。

プエラリアのエストロゲン様作用が甲状腺ホルモンのバランスを崩す恐れがある

プエラリアのエストロゲン様作用

プエラリアに含まれている植物性エストロゲンは、女性ホルモンであるエストロゲンと構造が似ているため、本来エストロゲンと結合するはずだった、余っているレセプターと結合することが出来ます。
これによって、エストロゲン不足を補うという働きをします。

プエラリアの摂取は、エストロゲン優位の状態を作りやすい

エストロゲンが過剰に分泌されている時期に甲状腺ホルモンの機能が低下しやすいという傾向を考えると、エストロゲンが不足していない状況でプエラリアを摂取することや、プエラリアを過剰摂取することによって体内でエストロゲンが過剰な状態を作り出してしまう危険性があります。
そうなると、プエラリアの摂取によって、甲状腺機能の異常を誘発する可能性は十分に考えられます。

まとめ

甲状腺ホルモンと女性ホルモンエストロゲンは、大きな関わりがあります。
基本的には、エストロゲンが優位な状態になると、甲状腺ホルモンが低下するおそれがあるということです。
ですから、甲状腺に異常がある人はエストロゲン優位の状況をできるだけ避けることが必要です。
となると、エストロゲンの働きを補う植物性エストロゲンを豊富に含むプエラリアの摂取も出来るだけ控えた方が良いという結論になります。
ですから、甲状腺に異常がある人はプエラリアの摂取を控えるべきです。
プエラリアが甲状腺の異常を誘発するということは、医学的に証明されているわけではありませんが、甲状腺の病気は一度患ってしまうと、一生薬を飲み続けなければならないような重篤な症状になってしまうこともありますから、気をつけましょう。

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