プエラリア 排卵に関係ある?

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プエラリアは排卵に関係する

プエラリアは、女性ホルモンエストロゲンとよく似た構造を持つ女性ホルモン様物質(植物性エストロゲン)を豊富に含んでいます。
そのため、女性ホルモンの分泌によって促される排卵とも深い関係があります。
プエラリアを摂取する際には、排卵が行われる月経周期に注意して摂ることが大切で、不用意に摂取を続けると、生理不順や不正出血などの副作用が起こる可能性があります。

プエラリアの副作用に生理不順、不正出血がある理由

プエラリアの副作用として生理不順や不正出血など女性の排卵に関係するものがあります。
これは、プエラリアに含まれる植物性エストロゲンの作用によるものです。
プエラリアに含まれる植物性エストロゲン(ミロエステロール、デオキシミロエステロール、プエラリン、ダイゼインなど)は女性ホルモンであるエストロゲンと似た構造であるため本来エストロゲンと結合する受容体と結合することができます。
そのために植物性エストロゲンは、エストロゲンを補助する働きをします。

ですから、植物性エストロゲンが豊富に含まれるプエラリアを摂取することでエストロゲン不足を補うことができ、多くの効能があるのですが、時には女性ホルモンのバランスを崩してしまう恐れがあります。

簡単に言うと、エストロゲンが不足していない時にプエラリアを摂取することによって本来の女性ホルモンのバランスが崩れてしまうということです。
プエラリアの副作用として挙げられる生理不順や不正出血は、この女性ホルモンのバランスの崩れによるものです。

生理周期と女性ホルモンの関係

エストロゲンとプロゲステロン

代表的な女性ホルモンとしてエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。
この二つの女性ホルモンが女性の妊娠や出産に大きく関わってきます。
生理周期においてエストロゲンは、

などの働きをします。

プロゲステロンは、

などの働きをします。

生理周期とエストロゲン、プロゲステロンの分泌量

生理周期において、エストロゲンとプロゲステロンはその分泌量を多くしたり少なくしたりします。
生理周期は卵胞期→排卵期→黄体期を繰り返します。
エストロゲンは生理前から卵胞期にかけて右肩上がりで分泌量が増えていって、排卵期から徐々に分泌量が下がっていきます。
プロゲステロンは、生理前から徐々に分泌量が増えていって、黄体期に入るころに急激に分泌量が増えて黄体期の終わりにかけて急激に減少します。
二つの女性ホルモンは、微妙なバランスを保っていて生理前から排卵期まではエストロゲンが優位で黄体期で逆転してプロゲステロン優位になります。

プエラリアが女性ホルモンのバランスに与える影響

プエラリアを摂取することで体内では女性ホルモンのバランスがエストロゲン優位になります。
本来、プロゲステロン優位でなければならない時期にエストロゲン優位になってしまう状況になってしまうこともありますし、過剰にプエラリアを摂取することでプロゲステロンとエストロゲンの微妙なバランスが崩れてしまいます。
これが、生理不順や不正出血に繋がってしまうことがあります。

飲むタイミングと摂取量を間違えなければプエラリアは安全

重要なことは、プエラリアを飲むタイミングと摂取量です。
まず、飲む時期ですが基本的にはエストロゲンとプロゲステロンの分泌が増減を繰り返す生理中は飲まない方が良いです。
特に黄体期は、エストロゲンが減少してプロゲステロン優位になる時期ですのでこの時期にプエラリアを摂取するとプロゲステロン優位でエストロゲンが減少するという本来のプロゲステロンとエストロゲンのバランスが崩れる危険性があります。
プエラリアを摂取するのに1番良い時期は卵胞期です。
具体的には月経が終わってから7日〜10日が最適な時期と言えるでしょう。

次に摂取量ですが、目安としては1日250mg程度が良いでしょう。
多くても1日400mg以下にします。
これ以上飲むと過剰摂取となり女性ホルモンのバランスが崩れる恐れがあります。

まとめ

プエラリアに含まれる植物性エストロゲンは、女性ホルモンのバランスに大きく関係してきます。
そして、女性が排卵するためにはエストロゲンとプロゲステロンという二つの女性ホルモンが正常に増減を繰り返すことが必要です。
ここに植物性エストロゲンが入ることで女性ホルモンのバランスが崩れる危険性があります。
プエラリアはバストアップサプリとして有名ですので効果を期待するあまり毎日飲んだり、多く飲んだりしてしまいがちですが、生理不順や不正出血といった副作用を避けるためには、

この二つを守ることが大切です。

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