プエラリアに含まれる植物性エストロゲンとは

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植物性エストロゲンとは

植物性エストロゲンとは、女性ホルモンエストロゲンと構造が似ていることから本来女性ホルモンであるエストロゲンと結合することができる成分の総称です。
内分泌されるエストロゲンと違い外部から摂取する成分であり、エストロゲン様作用があることから外因性エストロゲンと呼ばれることもあります。
ポリフェノールの一種であり、フィトエストロゲンと呼ばれることもあります。

プエラリアにはどのような植物性エストロゲンが含まれている?

プエラリアにはエストロゲン活性を持つ植物性エストロゲンが多く含まれています。
プエラリアに含まれる植物性エストロゲンを分類すると以下のようになります。

イソフラボン類

ダイゼイン、ゲニスチン、ダイジン、プエラリン、ゲニステイン、クワクリン、クワクリンハドレート、ミリフィシン、プエミリカルペン、ツベロシンの10種類があります。
イソフラボンと言えば、大豆イソフラボンが有名であり、プエラリアと比較されることも多いですが、大豆イソフラボンの主要な成分であるダイゼインやゲニステインもプエラリアに含まれています。
プエラリアに含まれる植物性エストロゲンのうちイソフラボン類の中で特徴的な成分はプエラリンです。
プエラリンはプエラリアにしか含まれていない希少な成分で強いエストロゲン様作用があります。
イギリスの有名な科学雑誌であるネイチャーに「プエラリアに含まれるプエラリンにはバストアップ効果がある」と発表されたことが、プエラリアが世界的に有名になるきっかけになったと言われています。

クメストラン類

クメストロール、ミリフィクメスタン、ミリフィクメスタングリコール、ミリフィクメスタンハイドレートの4種類があります。
クメストロールは大豆やクローバーなどに多く含まれる成分です。

クロメン類

ミロエストロール、デオキシミロエストロール、イソミロエストロールの3種類があります。
中でもデオキシミロエストロールはエストロゲンの一種であるエストラジオールと同等の強いエストロゲン活性を持っています。

まとめ

このようにプエラリアには、合計17種類の植物性エストロゲンが含まれていてそれぞれがエストロゲン受容体と結合することができます。
これが大豆イソフラボンの約40倍のエストロゲン活性があると言われる理由です。
中でも、プエラリン、デオキシミロエストロールは、強いエストロゲン活性作用があり、それによってエストロゲン不足を補うことができるのでエストロゲン不足が原因である疾患(更年期障害、骨粗しょう症など)の予防、改善に効果が期待できます。
また、代表的な例を挙げればバストアップ効果や美肌効果などエストロゲン不足を補うことで様々な効果に期待できます。
一方で、プエラリアに含まれる植物性エストロゲンのエストロゲン活性が強いことで副作用(頭痛、めまい、生理不順、不正出血など)の危険性も高まりますから注意が必要です。
プエラリアを使用する際は、過剰摂取は絶対に控えるべきですし、摂取量や摂取のタイミングに気を付けるなど細心の注意が必要です。

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