プエラリアとボロンは併用していい?

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プエラリアとボロンの効果の共通点

プエラリアとボロンには、

などの効果があります。
プエラリアもボロンもエストロゲンを活性化させることで上記のような効果に期待できるという点で共通しています。
プエラリアとボロンにエストロゲン活性作用があることはいくつかの臨床試験によって証明されています。

プエラリアにエストロゲン活性作用があることが証明された臨床試験

閉経後の女性71人に対してプエラリア・ミリフィカを24週投与したところ、プエラリアにはエストロゲン様作用があるという結果が認められました。

ボロンにエストロゲン活性作用があることが証明された臨床試験

アメリカ合衆国の農務省が閉経後の女性に対してホウ素(ボロン)を1日3mg投与したところ、ホウ素(ボロン)にエストロゲン及びビタミンDを活性させる作用があるという結果が出ています。

プエラリアとボロンの違い

分類の違い

プエラリアは、タイ原産のマメ科の植物です。
ボロンは、キャベツなどに多く含まれる成分でホウ素の一種です。
つまりプエラリアは成分ではなく植物で、ボロンは食品に含まれる成分です。

プエラリアとボロンは、エストロゲン活性のメカニズムが違う

プエラリアは、プエラリアに含まれる植物性エストロゲンが女性ホルモンであるエストロゲンと構造がよく似ていることから、本来エストロゲンと結合するエストロゲン受容体と結合することができます。
これによりエストロゲン様作用があります。

ボロンは、卵巣でのエストロゲンの分泌を活性化させる作用があります。
これによりエストロゲンの分泌量が増えます。

プエラリアは外因性エストロゲンとも呼ばれ、エストロゲン自体の分泌を増やすわけではなく、間接的にエストロゲン活性を促す働きをします。
一方でボロンは、エストロゲン自体を直接的に増やすという働きがあります。

プエラリアとボロンを併用すると…

プエラリアとボロンは、異なったメカニズムでエストロゲンを活性させますから、併用することで相乗効果があるかもしれませんが、プエラリアとボロンの併用はオススメできません。
確かにプエラリアのエストロゲン様作用とボロンの体内のエストロゲンの分泌を促す働きがエストロゲン活性を高めるという理屈は合っていますから、プエラリアとボロンを併用することで相乗効果に期待できます。
問題は、プエラリアとボロンを併用することで過剰摂取に似た状況になってしまう危険性があるということです。
極端な話ですが、効果が倍になれば副作用のリスクも倍になるということです。
体内でのエストロゲン活性が強くなりすぎると女性ホルモンのバランスを崩す危険性が高くなります。
それにより、

などの副作用のリスクが高くなります。
プエラリアは、効果も高いですが副作用のリスクが高いサプリメントですから、プエラリアを使用する際には副作用のリスクをできるだけ低くすることが重要です。
安全面を考慮するならプエラリアとボロンを併用することは避けるべきです。

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